Chrome+HTML5 Conferenceに参加してきました 1
Chrome+HTML5 Conferenceに参加してきました。
HTMLとか勉強会の、第20回にもあたります。
一説に寄ると、今回のConferenceには参加希望が1,000名以上居たようで、
200名枠に当選出来たのは運が良かったと言わざるを得ません。女性枠とかもありますし。
そんな枠に当選したからには、自分が聞いた講演についてくらいは記事書かないといけませんよね。
今回私が聞いたのは、デザイナーズトラックです。
JavaScriptマスターなどは対象としていません。
これからHTML5やCSS3を学んでいこうとしている人が対象です。
私はプログラマではありますが、スクリプト言語やWeb系言語については
知識が少ないので、今回はこちらのトラックに参加することにしました。
◇ HTML5/Web標準オーバービュー (10:00-10:45)
前編、深見 嘉明さん
http://www.w3.org/TR/html5/
HTML5に関する仕様書(英語)A4用紙にして900ページくらいあるので
気合いがある人以外は、素直に参考書を読んだ方がいい。
HTML5とは、英語で言えば
・Hyper Text Markup Language (Ver.5)
そもそもHTMLとは、
ウェブサイトを構成する「ハイパーリンク付き文章ファイル」を作成するための規格
HTML5の正式な定義としては、
W3Cで策定している -HTML4.01 -XHTML1.0 -DOM2 HTML
の時期バージョン
・HTML5の由来
-WHATWGに寄る提案 -Web Applications 1.0 -Web Forms2.0
アプリケーションの実行環境としてのWebを実現
では、結局HTML5って何なのよ?
・ウェブサイト記述のためのマークアップ規則 -マシンリーダビリティの向上 -表現の幅を拡大 ・API仕様群 -Webをアプリケーションの実行環境に進化させる技術
この辺を追加した、HTMLの次期バージョン
次世代ウェブの構成要素は、これからは以下のようなものになって行く。
・HTML5 ・CSS3 ・JavaScript ・Web GL
広義のHTML5とは、
・ウェブアプリケーションの動作環境 ・リッチコンテンツの取り扱いが容易に ・デバイスとの連携に用いられる多様なAPI ・多様な端末に適したUIの実現
W3C ( World Wide Web Consortium )の拠点は、
MIT(America), France, Japan
日本はHTML5でかなり中心的な場所に居る。すぐそばで作っていたり、コミットしている。
そのことも意識して欲しい。
HTML5の仕様書があるページには、
フルスペックのHTML5が使える環境はありません、という警告がある。
HTML5は、まだ作っている最中ということです。
最低2カ所以上の環境で動くことで、ステップがあがって行く。
現在は、まだLast Call Working Draft状態にいる。
HTML5はいつから使えるんですか? という質問が良く出るが、
Last Call が出たということは方向性が固まった状態にあるということ
標準が必要な理由
・同じ仕様を使わないと、互いにデータをやり取りできない
・共通して用いられる仕様がないと、ハードウェア。。。
みんなが使うと、その仕様が利用される。
ウェブ標準とは?
みんなが使う仕様が標準になっていく。
後編 : HTML5のAPIが実現すること。
白石 俊平さん
HTML5 = よりセマンティックなコンテンツプラットフォーム、よりリッチなアプリケーションプラットフォーム
よりセマンティックな
HTML5の新要素で、<div>だらけのWebページとはおさらば出来る。
セクション要素、その他新要素、既存要素の使途も変わっていたり。
よりリッチなアプリケーションプラットフォーム
JavaScript APIが次々に考案、標準化され、プラットフォームが拡大しつつある。
APIとは?
Application Programming Interface
低レベルのレイヤの機能を利用するための、機能の入り口のこと。
Webアプリに出来ることが、なぜ少なかったか。
→ APIが足りなかったから
(WebブラウザにAPIが少ない)
どんなAPIが増える?何が出来るようになる?
日進月歩でAPIは増え続けている。
オフラインWebアプリケーション
Titanium Mobileのドキュメントなど。
ローカルにWeb上のコンテンツを全て落としてくるので、速度が早くなる。
・アプリケーションキャッシュ
・Web Storage
・Indexed Database API
・File API
デバイスの機能へのアクセス
Device Orientationのデモなど。
より高度なネットワーキング
・Web Socket - リアルタイム性の高い、新たな通信形式
マルチメディア
・video要素、audio要素、P2P接続や動画に字幕やトラック情報を付与したり。
Webページをよりグラフィカルに
・canvas要素、WebGL、その他もろもろ
その他も続々増加中
デモ
Blowing up HTML5 Video
http://ajaxian.com/archives/blowing-up-html5-video
canvasとvideo要素で簡単に実現出来る
Flight Of The Navigator (Mozzila)
WebGL / Video / Audio / Audio Data API
Movieではなく、プログラミングで全部実現している。