さいたまiPhone開発勉強会 全体の感想

他のエントリでは、序文に全体のスケジュールなどは書いたりしましたが
1つ1つの内容についてまとめのエントリをあげたいと思っているので
発表内容に関する感想みたいなものはここにまとめて書かせて頂こうと思います。


7/30 13:00-17:00
さいたまiPhone開発勉強会
http://atnd.org/events/17521
http://togetter.com/li/168360


【発表者と発表内容】

 ・@Seasonsさん   :IMPACT入門
 ・@ajinotatakiさん :cocos2d事例編 HungryMasterの実装から
 ・@corosuke_kさん :Coronaで始めるiPhoneアプリ開発
 ・@yoichinejiさん :○○○とおまけてきなもの


IMPACT入門 @Seasonsさん

Tweetでよく『IMPACT』という単語は目にしていたんですが、
それがどういうものかよく分かってませんでしたがなるほど、そういうものかという感想。
HTML5JavaScriptでツールを作るTitanium Mobileはありましたが、
焦点をゲームに絞る形での差別化ですね。


講演を聞いた感想としては、ツールの性質的に
「ドット絵」で、「スクロール型アクション」のゲームを作る場合には
使ってみるのは面白そうかな、という印象。


汎用的な用途と言うよりは、レベルエディタの性質的にも
わざとそういったゲームに特化しているような感じですね。
そして特化している分だけ使いやすいのかも知れません。


ドット絵のゲームって言うのはやはり独特の親しみがありますし、
無くなりはしないと思います。
そういった方面で面白そうなゲームを思いついて、ブラウザで広く公開して
感想を聞きたい場合などには使うのも面白そう。


なかなかStoreの認知度が低いので広まり辛いところはありますが、
スマートフォンを持っている人よりも圧倒的にパソコンを持っている人の方が多いですからね。
iPhone用ゲームとして公開する」というのはそのおまけとして考えた方がいいかも。



cocos2d事例編 HungryMasterの実装から @ajinotatakiさん

http://www.slideshare.net/xionchannel/cocos2d-hungrymaster


ものすごく深い内容について解説いただいて、私としてはすごく役立ちました。
ずっとトップレベルに出ているレイヤーなどは実際に実装しようかなとは検討して
Cocos2dの設計思想から外れるかなぁ、と組むのを見送ったりしました。


その際の実装としては、「同じアイテムが表示される」レイヤーに関しては
すべてCCLayerクラスを継承したトップレベルのLayerクラスを実装して、
そのinit関数内で共通アイテムの表示処理を記述していました。


とはいえ、TransitionAnimationで一時的にフェードなどさせましたので
スムーズな画面切り替えを行おうと思ったら、やはりトップレベルにレイヤーは固定して
下のLayerを入れ替える方式の方が見た目がスムーズに行くため、奇麗かなと。


フォントやスクロールの拡張クラスについても便利そうで、
今度Cocos2dを使った開発をする場合には導入してみようと本気で考えてます。



内容がかなりコアなCocos2dユーザー向けとなっていたため、
おそらく使ったことが無い普通の開発者様には理解し辛いんじゃないかな、という
部分は多々ありましたが、少なくとも私には物凄く役立ちました! ありがとうございます!


One more thing... iCade !!

このプレイ感は惹かれますね。iPadが欲しくなってしまう。



Coronaで始めるiPhoneアプリ開発 @corosuke_kさん


申し訳ないんですが、CoronaSDKについては渋谷で6回に分けて行われた勉強会や、
その他いくつかの箇所で講演を聴かせて頂いていたので新しい発見は少なかったです。
また、別途同様な内容を他エントリで更新しているため、個別エントリが書けません。


今回新しく知った点で行くと、以下のような外部連携が行えるようになっていること。
・OpenFeint
・GameCenter
・SuerRewards(広告)
Facebook
そして、In-App PurchaseもiPhone版のみ対応しているとのこと。
Android版は、ひょっとしたら8/2のアップデートで追加される……?


CoronaSDKは魔法のツールではなく、Androidまで完全に対応しようと思ったら
そうできるようにちゃんとどのような解像度でも崩れないレイアウトを計算して
配置するなどしていかなければいけない。 その辺は重要。
また、Androidは3.1辺りから本気を出すようです。


なんと若干22歳にしてフリーランス活動をしつつ勉強会を主催し始めて、
Corona Creator's Club(ころ部)を立ち上げたとのこと。
最近は若い人がすごい活動的で、負けてられないですね。



○○○とおまけてきなもの @yoichinejiさん


今回の勉強会での合言葉と勝手に思っている、「Ustream流れてないので」状態でした。


Cocos2dのおもちゃ、
Cocos2dxの紹介、
WindowsPhone7の開発方法紹介、
GameSaladaの紹介と、本当に多岐に渡って様々な知識を得られました。


おまけに懇親会で聞いたところでは現在部署移動でコーディングが出来ない環境とか。
それで私的な時間だけを使ってこれだけの勉強をして、
さらにこういった勉強会も主催するのは凄く尊敬します。


後ほど色々なものについては私見も含めて別途まとめさせて頂こうと思います。


Cocos2dxについては、ここまで来ているとは思いませんでした。
おそらくはNDKを利用した実装方法だと思うので自分でも少し触ってみたいです。
これを上手く利用出来たら、Cocos2dを基調としたiPhoneアプリを容易にAndroid
移植するようなことも可能かもしれません。
(画面がOpenGLで描画されている場合は、座標がすべて比率で計算されるのでずれが少ない)




1人1時間、4時間にも及ぶ勉強会でしたがあっと言う間に終わってしまいました。
ためになる内容も、面白い内容も、本当に見所の多い勉強会でした。


私もこれをフィードバックして、いずれは講演者が足らないときなどに
軽いLTでも出来るように準備出来たらと思いつつ、スキルアップに励みます。