Android NDK (What is the NDK?) 和訳 4
前回の続き。
今回はAndroid NDKを利用するためのシステムとソフトウェア要件について。
これはAndroid NDK, Revision 5 (December 2010)時点の文章に対する翻訳です。
原文 : http://developer.android.com/intl/ja/sdk/ndk/overview.html
System and Software Requirements
- システムとソフトウェア要件
下記のセクションでは、システムとAndroidNDK ( NDKで生成されるLibraryを使っているアプリケーションに
影響を及ぼすプラットフォーム互換性上の問題と同様 ) を使うためのソフトウェア要件を記載します。
Android SDK
・AndroidSDKのインストールが完了した環境。(全ての依存関係を含む)
・Android SDK のバージョンが1.5以上
サポートされたOS
・Windows XP (32-bit) or Vista (32- or 64-bit)
・Mac OS X 10.4.8 or later (x86 only)
・Linux (32- or 64-bit, tested on Linux Ubuntu Dapper Drake)
必須の開発ツール
・全ての開発用プラットフォームで、GNU Make 3.8.1 またはそれ以降が必要です。
・GNU Makeの初期バージョンは、動作するかも知れませんがテストされていません。
・awk ( GNU Awk か Nawk ) の最新バージョンも必要です。
Android プラットフォームの互換性
・Android NDK によって作成されるネイティブライブラリは、Android 1.5 以降を走らせている
デバイスで利用できます。これは、ネイティブライブラリを1.0と1.1のシステムイメージと
相容れなくするtoolchainとABI関連の変化によります。
・この理由により、あなたはAndroid 1.5以降を走らせているデバイスに配置可能である
アプリケーションのNDKでネイティブライブラリを使う必要があります。
・NDKで実装されるネイティブライブラリを利用しているアプリケーションは互換性を
確実にするためにmanifestファイルで
「3」以上の値を設定する必要があります。
<manifest> <uses-sdk android:minSdkVersion="3" /> ... </manifest>
・あなたがOpenGL ES API を利用するネイティブライブラリを開発するためにこのNDKを使う場合は、
ライブラリを含んでいるアプリケーションは下の表で記述される最小限のプラットフォームバージョンを
走らせているデバイスにのみインストールできます。
互換性を確実にするために、あなたのアプリケーションで適正な
android:minSdkVersionを宣言していることを確認してください。
API LevelとAndroidプラットフォームバージョンとの関係の詳細については、
Android API Levelsを見てください。
・その上、AndroidでOpenGL ES APIを使用しているアプリケーションは、そのmanifestで
<users-feature>要素を宣言し、attributeにアプリケーションで必要最小限の
android:glEsVersionを指定する必要があります。
これを行うことで、Android Marketではデバイス上であなたのアプリケーションを
サポートできるユーザーだけにアプリケーションが表示されるようになります。
<manifest> <uses-feature android:glEsVersion="0x00020000" /> ... </manifest>
詳細は <users-feature> ドキュメンテーションを見てください。
・あなたがAndroid Bitmap ピクセルバッファにアクセスするAPIを使用するか、
ネイティブアクティビティを利用するネイティブライブラリを
つくるためにこのNDKを使うならば、ライブラリを含んでいるアプリケーションでは
Android 2.2 (API Level 8)以降のデバイスでのみインストール可能です。
そのため、manifestファイルの互換性を確実にするために、あなたのアプリケーションで
<users-sdk> の attribute で android:minSdkVersion="8"を宣言していることを確認してください。